高血圧について

 

血圧が高いとなぜいけないのですか?

血圧の高い状態が続くと、血管の壁に高い圧がかかり続け、その力に耐えきれなくなって破れて出血したり、動脈硬化を起こして血管が詰まったりします。その結果、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞といった重大な病気が起こることになります。

高血圧の症状ってあるの?

よほど血圧が上がらないと、例えば200以上にならない限り、症状が出ることはありません。血圧が高くても無症状のことが多いのです。それが高血圧の怖いところで、気づかないうちに血管がやられ、ある日、突然に脳出血を起こしたりするのです。

血圧が高いと動脈硬化になるのはなぜですか?

 

高血圧によって血管に強い圧力がかかる状態が続くと、血管壁が傷ついてコレステロールが付着しやすくなって動脈硬化が起こります。最後には、動脈が狭くなって、詰まってしまうことになります。

高血圧の原因は何ですか?

高血圧の80%は原因不明の本態性高血圧で、そのうち約40%の方では遺伝が関係しています。その他、肥満、運動不足、塩分の摂りすぎ、お酒の飲みすぎなどの生活習慣が関係している場合もあります。両親が高血圧なら子供の半数が、また片親が高血圧なら約4分の1が高血圧になることが分かっています。そこで家族に高血圧の方がおられる場合は注意が必要で、普段から血圧を測る習慣をつけましょう。

朝起きた時に血圧が上がるのですが

高血圧の方の約半数では明け方から、起床時にかけ極端に血圧が上昇する早朝高血圧がみられます。早朝高血圧では起床直後に血圧が急上昇し、動脈へ急激なストレスがかかり、心筋梗塞や脳卒中の発生率が高くなることが分かっています。病院へおいでになった時だけ血圧を測っている方では、早朝高血圧の有無は分かりません。ご家庭でも血圧を測定して頂くことをお勧めします。

血圧が高い時にだけ薬を飲むというやり方でもよいのでしょうか?

高血圧をコントロールし、重大な合併症の発生を防ぐには、血圧を平均して下げることが大切です。血圧が高い時にだけ薬を服用するようなやり方では、むしろ、血圧の変動を大きくしてしまいます。決められたとおり、毎日、規則正しく服用することが大切です。飲んだり、飲まなかったりする方もありますが、これも同じ理由でよくありません。

血圧が下がったら、もう薬は服用しなくてもよいのでしょうか?

血圧が下がったからといって薬をやめてはいけません。継続して服用することが大切です。血圧の薬は、高血圧そのものを治す薬ではありません。薬を飲んでいる間、その効果で血圧が下がっているだけなのです。薬をやめれば血圧は元の高い状態に戻ってしまいます。なお、血圧が十分コントロールされたら薬の量を減らしたり、休薬できることもあります。しかし、自己判断は禁物で、必ず医師の指示を受けてからにしましょう。

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