顔面ミオキミア筋波動症)

 

顔面ミオキミアとは眼瞼(マブタ)の下の一部が「けいれん」する病気です。顔面、特にマブタにみられるけいれんでは、このほか、「眼瞼けいれん」と「片側顔面けいれん」があり区別が必要です。眼瞼けいれんの場合、両側のマブタの上下が同じようにけいれんすることが多く、顔面けいれんは片側のまぶたと一緒に同じ側の他の顔面筋、多いのは口角(唇の外側の頬の筋肉)がいっしょにけいれんすることがしばしばです。

ミオキミアは不規則に起こる微細な不随意運動(勝手に動く)の一種で、皮膚の表面からさざ波が周囲に波のように伝わるような感じの筋肉の収縮がみられます。自覚的にはピクピクとした感じがします。顔面ミオキミアでは、この顔面の筋肉のうち、マブタの回りにある眼輪筋という筋肉の一部に異常な興奮が発生し、不随意に(意志とは関係なく)筋肉が収縮するために生じます。ミオキミアは顔面ではマブタの下に起こることが多く、その原因としては、眼精疲労、寝不足、過労、ストレスによって一時的に起こることがあります。しかし、稀に脳幹部の腫瘍(しゅよう)や炎症、多発性硬化症、外傷による顔面神経損傷の後遺症などで起こることもあります。

                  トップへ

inserted by FC2 system