心 配 な め ま い

 

めまいには大きく分けて2つのタイプあります。ひとつは「回転性めまい」で、目の前や自分自身がぐるぐる回っているように感じるものです。もうひとつは「浮動性めまい」で、フラフラして真っ直ぐ歩けない、雲の上を歩いているような感じがするというものです。

 

めまいの原因には大きく分けて2つのタイプがあり、平衡感覚を司る三半規管や前庭の病気で起こる「耳が原因」のタイプと、体のバランスを制御する「脳が原因」のタイプとがあります。それ以外に、ひどく首が凝っても浮動性めまいが起こることがあります。そのため、病気が耳にあるのか、脳にあるのか、首が原因なのかを十分に検査して調べる必要があります。

 

一般に「耳からのめまい」は回転性であることが多く、「脳からのめまい」は浮動性であることが多いのですが、脳の病気でも、それが急激に起こった場合、それに伴って起こるめまいは回転性です。

 

結局、心配なめまいとは?もちろん脳が原因で起こるもので、めまいと同時に「手足に力が入らない」、「手足がしびれる」、「ろれつが回らない」、「頭痛がする」、「意識を失う」などの症状がある時は、恐い脳卒中からくるめまい、なかでも脳梗塞を疑う必要があります。                                                                     

 

夏は汗をかいて、血液中の水分が不足し、血液がドロドロとした状態になりやすいのです。また、暑さのせいで、血管がひらいて血圧が低下しやすいことも加わって、いっそう、血液の流れが悪くなりやすいことから、夏は脳梗塞にかかる人が増える季節です。常に、「水分補給」に心がけて、脳梗塞を予防することが大切です。  

                                                     

ところで、脳梗塞を起こした方の、かなりの方が朝、起きた時に症状を自覚しています。夜中に脱水になりやすく、血圧が下がりやすく、血液の流れが悪くなりやすいことが、その理由です。めまいを起こす原因には、いくつもの病気がありますが、朝、目が覚めた時に、「めまい」が起こった時、あるいはフラツキが起こったような時は、脳梗塞を疑う必要があります。

 

椎骨脳底動脈(ついこつのうていどうみゃく)という血管の領域で、血液の流れが悪くなるとめまいが起こります。この椎骨脳底動脈領域に脳梗塞が起こった時は、進行性卒中と言って、何日もかけて症状が悪くなってくることがあります。そこで「めまい」だけだからと言って油断できません。 

                                                                     

椎骨脳底動脈で血液の流れが悪くなると、めまい以外に、急にフーとなって倒れそうになったりします。すなわち急に目の前が暗くなる、立ち上がって血圧が下がった時にフーとなる、頭を動かした時にクラクラしたり、フーとなったりすると言った症状が起こりやすいので、このような症状には注意が必要です。

 
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