急増するスマートフォン症候群

 

長時間スマホを使用することにより生じる「肩こり」や「首のこり」、手指の腱鞘炎、眼精疲労、視力低下、ドライアイ、スマホがないと不安を感じる「スマホ依存症」などの症状を「スマートフォン症候群」と呼ぶ。今やなくてはならない存在だが、手軽で便利な一面、様々な健康障害の原因にもなっている。

若い人に増加「スマホ老眼」

 

近くの物が見えにくかったり、文字がぼやけたりする「老眼」のような症状を訴える20代や30代の若い人が増えている。スマホを長時間使いすぎ目を酷使するとピントを合わせる筋肉が凝っていく。目の調節力の使いすぎで、老眼のようにピントの調節ができなくなる。

 

スマホ「ドライアイ」

 

スマホの画面を見るときに、自然と瞬きの回数が減り、涙の量が減るなどして目の乾いた状態が続いて目(角膜)の表面に炎症が起こる。

 

働き盛り世代に「スマホ認知症」が増えている

 

最近、物忘れ外来を訪れる患者の若年化が進んでいる、これまでは認知症にならないような世代の受診がここ数年は増えているという。スマホの登場で現代人は情報入手だけが多い状態になっている。気がつけば、脳は情報で“オーバーフロー”となり過労状態になるという。そのため、物忘れや感情のコントロールができない「うつ病」や認知症と同じような症状が引き起こされることがあるという。

スマホの使いすぎで肩こり、頭痛

あなたも、スマホ首かも

 

うつむき姿勢でスマートフォンを長時間、使用していると、首の後ろから肩にかけての筋肉がこってきて、筋肉の血流が悪化し、それが慢性的な肩こりや頭痛の原因となる。

 

マホ肘

 

スマホの使い過ぎで、肘が曲がった状態を長く続けていると、テニス肘やゴルフ肘と似たような肘の痛みや腕のしびれを生じる。

 

スマホ不眠

 

寝る前のスマホいじりが不眠の原因になる。寝る前に新しい情報を脳に送ると、脳が目覚めて興奮状態になってしまう。本来寝るときは、「交感神経」が「副交感神経」に切り替わることで気持ちが安らぎ眠りにつけるはず。ところが脳を刺激してしまうと、「交感神経」が切り替わらないままになる。さらに寝る前にコンピューターやスマホ画面のブルーライトを浴びると、目が冴えて眠れなくなり、睡眠のリズムが狂ってしまう。ブルーライトは青色で波長が短い光、この波長が短いブルーライトは朝日の光に似ている。朝日には脳を目覚めさせる働きがある。そんな朝日とよく似ている光を、夜寝る前に浴びてしまったら、脳は目覚めて、寝るどころではなくなってしまうことになる。

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