夏本番間近、脳梗塞 警報、発令中

 

脳卒中は冬に多いというイメージがありますが、脳梗塞に限ると、1年のうち夏(68月)に最も多く、脳梗塞は夏に多い病気です。

夏に脳梗塞が起こりやすい理由は、脱水による体内の水分不足です。夏は汗を多くかくため体が脱水症状、すなわち血液が「ドロドロ状態」となりやすいのです。その結果、血管が詰まりやすくなります。特に就寝中は脱水が起こりやすく、また夜間に血圧が下がり、血流が滞って血管が詰まりやすくなり、夜中や早朝に脳梗塞を発症しやすくなります。早朝起床時は,1日の中でも脳梗塞の発症が多い時間帯です。

 

 夏の脳梗塞対策とは?

 

    脱水状態にならないよう,早めにこまめに水分補給をしましょう。のどの渇きは,脱水状態が始まっている証拠です。渇きを感じてから水を飲むのではなく,渇きを感じる前に水分をとることが大切です。寝る前,起床時,スポーツ中・スポーツの前後,入浴の前後,飲酒中、飲酒後,のどが渇く前の水分補給を心がけましょう。特に高齢の方ではのどの渇きを感じにくくなっていますので、定期的に水分補給に心掛けることが大切です。

 

 脳梗塞に前触れはあるのですか?

 

 脳梗塞の前触れとして、一過性脳虚血発作が知られています。突然、脳卒中症状がおこり、普通515分間以内、長くても24時間以内に治ってしまう発作です。たとえば片方の手足に力がはいらない、半身の手足(顔を含む)がしびれる、ろれつが回らなくなる、言葉がでなくなる、片側の視野が欠け、気づかないでぶつかってしまう、片方の目にカーテンがかかったようなって見えなくなる、物が二重に見える、めまいがする、ふらつく、歩けないなどの症状です。このような症状は脳梗塞の前触れの可能性があり、すぐに病院へ行きましょう。

 

 脳梗塞では、3つの症状(FAST)をチエック

 

 Face(顔の麻痺) 

  顔の片側が下がる。イーとして、左右同じく、うまく笑顔が作れますか?

 

 Arm(腕の麻痺) 

 片腕に力が入らない。両腕 を上げたまま、  

目をつぶってください。片方の手が下がっ 

てきませんが?

 

 Speech(言葉の障害) 

 言葉が出てこない、ろれつが回らない。短い文がいつも通りしゃべれますか?「太郎が花子にりんごをあげた」

 

 Time(時間)時間が大切 

このうち、ひとつの症状でも出て入れば、脳 

梗塞の可能性大、すぐに救急車を呼び病院へ

 

脳卒中は治療の遅れが命にかかわる病気です。 最近では発病後、4.5時間以内であれば、詰まった血管を通して、劇的に効果がある治療法が開発されているのです。

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