骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは

 

骨粗しょう症は、鬆(す)が入ったように骨の中がスカスカの状態、軽石みたいになり、骨がもろくなる病気です。

 

骨がもろくなると、ちょっとしたことで骨折しやすくなる

 

骨がスカスカになると、わずかな衝撃でも骨折をしやすくなります。背骨がもろくなると、体の重みで背骨がつぶる圧迫骨折が起こりやすくなり、背中が曲がって猫背になったりします。

 

骨粗鬆症は女性に多い

 

骨粗鬆症は圧倒的に女性に多い病気です。閉経を迎える50歳前後から骨量が急激に減少し、60歳代では2人に1人、 70歳以上になると10人に7人が骨粗鬆症といわれています。これは、女性ホルモン(エストロゲン)が骨の新陳代謝に関わっているからで、閉経後の女性ホルモン減少によります。

硬い骨がどうしてスカスカの状態になるのでしょうか

 

骨は一度できあがってしまうと、その後変わらないもののように思われがちですが、実は古くなり劣化した骨はメンテナンスされて新しい骨へと生まれ変わっているのです。これが骨の新陳代謝で、「骨のリモデリング(骨改変)」ともいいます。骨のリモデリングは、古くなった骨を溶かす破骨細胞と、新しい骨をつくる骨芽細胞の働きによって営まれています。破骨細胞が骨を溶かすことを骨吸収、骨芽細胞が新しい骨をつくることを骨形成といいます。骨吸収が数週間続いたあと、数カ月にわたって骨形成が行われ、溶けた部分に新しい骨が埋められていきます。

 

女性は閉経後、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が急速に減少する

 

エストロゲンの分泌量が減ると骨吸収が異常に高まり、骨形成が追いつかなくなります。つまり、骨吸収によって溶けてしまった部分を、新しい骨で埋めることが間に合わなくなり、スカスカの状態の骨になってしまうのです。


腰椎圧迫骨折とは

 

 「転んだ後、腰や足の痛みが続く」「腰痛が続いて腰が曲がってきた」、高齢者でこんな症状がある時は、腰椎圧迫骨折が起こっていることがあります。腰椎の骨が圧迫され、つぶれるような形で折れることをいい、ケーキの入った箱を上から押すとグシャっと変形するのを想像してもらうとわかりやすいと思います.

 

大腿骨頚部骨折とは

 大腿骨頚部骨折とは、太ももの骨(大腿骨) の脚の付け根、股関節に近い部分の骨折です。骨粗鬆症と関連し、高齢者の骨折のなかでは最も頻度の高いものです。この骨折の95%は転倒により起こります。軽い力(つまずく、ベッドから落ちる)で起こることがほとんどです。

ページトップへ

inserted by FC2 system