心配な病気―知っておきたい早期発見のコツ
1、
突然に激しい頭痛が起こった場合、「くも膜下出血」の可能性があります。
2、
急に片側のマブタが下がってきた時(眼瞼下垂)は、「くも膜下出血の前ぶれ」のことがあります。
3、
急に物が二重に見える(複視)ようになった時は、脳梗塞など「脳の病気」によることがあります。
4、
急に半身の手足が動かなくなり、しばらくして元に戻った場合、「一過性脳虚血発作」と言って「脳梗塞の前ぶれ」の場合があります。
5、
急に片側の目が真っ暗になって見えなくなり、しばらくして元に戻るのも(一過性黒内障)、やはり「脳梗塞の前ぶれ」です。
6、
急に起こったドウキ(動悸)では、「心房細動」という不整脈が起こっている場合があり、放っておくと心臓に出来た血液の塊が脳に飛んで、脳梗塞になることがあります。
7、
めまいと同時に、片側の「口の回り」がしびれた時は、前庭神経核(平衡感覚に関係)と、三叉神経の核(顔面の感覚に関係)がある脳幹部の血液の流れが悪くなって起こることが多く、「脳梗塞の前ぶれ」かも。
8、
片側の口の回りと、同じ側の手がしびれた時は、視床、あるいは橋と言う部分の脳梗塞が疑われます。
9、
夜中に起きてトイレに行く時や朝、起きた時に「めまいやフラツキが起こった場合は、脳幹部や小脳の脳梗塞のことがあります。
10、
急に片側の顔がゆがんで、動かなくなる顔面神経麻痺では、麻痺が起こる2〜3日前に、同側の耳の回りが痛むことがあります。
11、
ヒタイ(額)はヘルペス(帯状疱疹)がよく起こる場所ですが、発疹の出る2〜3日前から痛みだけが先に出ます。痛みだけの時期ではヘルペスかどうか分からないので、発疹が出ないかどうか毎日、鏡でチエックした方が良いでしょう。
12、
急に起こった認知症(痴呆症)では、慢性硬膜下血腫と言って頭の中に出血している場合、脳腫瘍によることがあります。
13、
急に起こった胸の痛み(胸痛)では「狭心症」や「心筋梗塞」を疑います。急いで歩いたり、階段を上った際に、左肩が凝って重だるい感じがしたり、左手がしびれる場合も狭心症の可能性があります。なお、ノドのあたりがしめつけられるような感じも狭心症によることがあります。
14、
片側の肩が凝って痛んだり、同じ側の上まぶたが垂れ下がってきた時は、肺の頂上の肺尖部というとことにできた肺がん(パンコースト腫瘍)の場合があります。
15、
急に声がかすれ(嗄声)てきた時は反回神経という声帯を動かす神経の麻痺の場合があり、肺や甲状腺などにできものができていることがあります。
16、
暴飲暴食した後に右肩が凝ったり、みぞおちの右側の痛みが起こった時は、胆のう病、また、背中が痛んだ時は膵臓病かも