冬よりも夏の発症が多い脳梗塞!

  水分を十分に補給することが大切!

 

 「冬に多いと思われてきた脳梗塞の発症は実は夏が一番多かった」この調査結果は、国立循環器病センター脳血管内科部門の医師らにより発表された。

 

国立循環器病センター病院の調査では、過去3年間に脳梗塞で入院した1482人のうち、1年を通じてみると、68月は386人で、ほかの季節より多かった。寒さのせいで血圧が上がりやすい冬には脳出血が多いのだが、夏は暑さのせいで汗をかく、すると血液中の水分が少なくなって濃くなりドロドロとなって脳の血管が詰まりやすくなるためである。

 

すなわち、夏は脳梗塞の多発する季節であるが、この事実をご存じの方は少ない。電力不足から節電が求められている昨今だが、エアコン使用を無理に控えたり、設定温度を高くし過ぎたりすると、脱水症状から脳梗塞になる危険性が高まる。予防法として、こまめな水分補給を心がけることが大切である。また「夏場の炎天下のゴルフは危険、するなら、水分を十分に補給すること」などに注意する必要がある。

 

糖尿病患者の脳卒中リスク(危険性)は1年ごとに3%上昇する

 

糖尿病を放置すると失明に至ったり、腎臓がやられて人工透析が必要となることも多い。それ以外に動脈硬化が進み心筋梗塞や脳梗塞が起こりやすくなる。

 

米コロンビア大学公衆衛生学の医師らは,糖尿病にかかってからの期間(罹病期間)は虚血性脳卒中の独立した危険因子であり,虚血性脳卒中(脳硬塞など)の発症の危険性は1年ごとに3%上昇するとの研究結果を発表した。糖尿病は脳卒中の危険因子であることはよく知られているが,どれくらいの罹病期間で脳卒中発症に影響するのかは明らかでなかった。この結果から罹病期間10年以上の危険性は5年未満の約2倍となることが分かった。

 

禁煙、節酒健康習慣をひとつでも励行すれば、がんリスクが14%減る

 

禁煙、節酒など健康的な生活習慣を多く実践する人ほど、がんの発生リスクが低くなることが、約8万人を対象にした国立がん研究センターの追跡調査で分かった。調査対象は9府県在住の4574歳の男女約8万人。喫煙、飲酒、食事(塩分)、運動、肥満度の5項目について、がんの発生リスクが高まるとされる数値基準を設け、健康的な生活をしているかどうかを調べた。約10年間追跡調査を行った結果、項目数が増えるほど、がんリスクは低下し、1項目増えるごとに男性は平均14%、女性は同9%下がる傾向が見られた。同研究センターは、「がん予防につながる健康習慣を複数組み合わせることで、がんのリスクが段階的に低下することが分かった。生活習慣改善のきっかけとしてほしい」と話している。

 

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