インフルエンザと風邪は違うの?

 

全く違う病気です。風邪はアデノ、ライノ、コロナウイルスなどの感染により起こりますが、「くしゃみ、鼻水、せき、のどの痛み」などの軽い症状が中心で、重症化することはまずありません。一方、インフルエンザは、インフルエンザウイルスの感染で起こり、「38℃以上の高熱、筋肉・関節痛、頭痛」などの強い全身症状を引き起こすのが特徴で、高齢者や持病を持っている方では重症化し生命にかかわることもある病気です。

インフルエンザが重症化しやすい方とは?

 呼吸器の病気(喘息、慢性気管支炎、肺気腫)、心臓病、糖尿病、腎臓病、ステロイド内服などによる免疫機能不全の方や、妊婦、乳幼児、高齢者などです。

 

どのようにしてうつるのですか?

 

インフルエンザウイルスは主として、(1)接触感染、(2)飛沫感染でうつります。接触感染とは、手指に付いたウイルスが鼻や目の粘膜に付着して感染するタイプです。また、飛沫感染とは、咳によって飛散するウイルスの粒子を吸い込んで感染するタイプです。咳によるウイルス粒子の拡散は、1.52mの範囲といわれます。感染から守るにはマスクの着用、そして手洗いやうがい、人混みを避けることが基本。また気をつけたいのは、手指を洗う前に鼻や目をこすったりしないよう、すなわち顔をさわる前には必ず手を洗うようにしましょう。

 

ノロウイルスについて

 

Q:ノロウイルスにかかったら、どんな症状が出ますか?

 

A:ノロウイルスに感染すると、熱はそれほど出ませんが、だいたい24時間〜48時間ぐらいで吐き気や嘔吐、腹痛、下痢などの症状が出現します。これらの症状が12日ほど続き、徐々に回復してゆきます。ただし、症状が強い場合や、小児や高齢者など体力が弱い方では、脱水症になったり、体力を消耗して危険な状態に陥ることがあります。症状が強い場合は病院にかかるようにしましょう。

 

Q:ノロウイルスにかかった場合、どんな治療法があるのですか?

A
:ノロウイルスに効果のある薬は現在ありません。激しい嘔吐を抑えたり、脱水症状を緩和するために点滴をするような治療になります。なお下痢止めが処方されることがあるかもしれませんが、ウイルスを早く排泄させた方が良いとの考えから、使用しないこともあります。また、脱水症状を予防するため水分をたくさんとるようにしてください。また、症状が治まっても3日〜5日間ぐらいは、便にウイルスが含まれていることも多いので、人にうつさないように気をつけるようにしましょう。


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