突発性難聴  早期の治療開始が回復に重要

 有名人を次々と襲う現代病、突発性難聴。近年、患者数が増えている2410月のシンガー・ソングライター、スガシカオに続いて、歌手の大友康平。これまでも歌舞伎の中村勘三郎、歌手の浜崎あゆみ、藤あや子、局アナ出身の平松邦夫・前大阪市長など、この病気に悩まされている有名人は多い。

 最近3050代に増えている「突発性難聴」。「前日までは何事もなかったのに、朝起きてみると音が全く聞こえない」これが、突発性難聴の典型的な症状。しかも、原因は不明。突発性難聴は、ある日突然、内耳の機能が低下して聞こえなくなる病気。ウイルス感染説や血管が血栓で詰まる内耳循環障害説が言われているが、まだ突発性難聴の原因はわかっていない。


 難聴だけでなく、耳鳴りが続いたり、内耳の平衡感覚を司る三半規管(さんはんきかん)がダメージを受けると、めまいも伴う。こうした症状が、ある日突然襲ってくる。めまいに気がとられて、難聴が起こっていることに気づかない方もある。

 

「治療の第一選択は、ステロイド剤の投与。治療によって3分の1は正常に、3分の178割回復、しかし3分の1は元に戻らない。

 

「なんだか音が聴こえにくいかな」と思ったままいつまでも放置していると、手遅れになって、治療を受けても治りにくいというから要注意。発症したときに見逃さず、早めに医療機関を受診することが大切」。症状が起こってから1週間以内に受診をすること。

冬は脳卒中や心筋梗塞に注意が必要

循環器疾患死は冬に増加 (米・疫学研究)

 

 もともと冬季は脳卒中や心筋梗塞といった心血管疾患が他の季節に比べ多いことが知られている。その原因として,寒さや温度差が血圧の急激な変動をもたらし,循環器系に悪い影響をもたらすからと考えられている。

 

今回、全米の7地域を対象にした循環器疾患(心筋梗塞,心不全,心血管疾患,脳卒中)死の推移に関する疫学調査の結果が、第85回米国心臓協会年次集会( 201211月)で報告され、循環器疾患が冬に多いことが確認された。それによると,いずれの地域においても循環器疾患による死亡は夏よりも冬に増え、夏季をトラフ(谷間),冬季をピークとするU(ユー)カーブ示していたとの結果が示された。ピーク時の平均死亡率はトラフ時に比べ各地域で2636%上昇していた。

 

冬の死亡率増加の要因は,気温の差に加え,冬には夏に比べ食生活や運動に対する意識が低下することも死亡率の増加に関連しているのではないかとの見方を示している。 

 

注釈 高血圧の方では 寒い冬に血圧があがりやすいので、特に注意が必要です。

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