脳梗塞が増えている

 

現在、日本人の死因の第3位が脳卒中によるもの、脳卒中とはひとつの病気ではなく、そのなかには血管がつまる脳梗塞、あるいは血管が破れて出血する脳出血や、くも膜下出血などの病気がある。このうち、最近、目立って増えてきたのが脳梗塞。詰まった血栓を溶かして脳梗塞の治療に有効な「血栓溶解療法」は、発症から3時間以内に治療を開始することが必須条件だが、病院についてから検査などに時間がかかるため、結局、発症2時間以内に病院に到着することが必要。そこで早期発見のポイントを知っておくことが大切。

脳梗塞の症状とは?


 脳卒中は何の前ぶれもなく、突然に起こるのが最大の特徴。最も多い症状は半身の手足の麻痺。その他、半身のしびれ、言語障害、急なめまいやふらつき、視野が欠けるなど。また脳梗塞は、案外、夏に多く、これは暑さのせいで、汗をかいて脱水になりやすいから。また1日のうちでは、朝起床時に起こることも多い。

 

それ以外に、麻痺などの症状が起こっても24時間以内に症状が消えてしまうこともあり、これを一過性脳虚血発作「TIA」と言うが、近い将来に脳梗塞が起こる「前ぶれ」と言われる。よくなったからと言って安心していると大変なことになることもある。

 

 脳梗塞にかかったら、時間との勝負

早期発見がポイント、それには「FAST」という言葉を知っておこう

 

脳梗塞にかかった場合、早く気づくことがなによりも大切だが、症状が現れても脳梗塞だと気づかないことも多い。早期発見に有効なのが「FAST」。おかしいと思ったら顔、腕、言葉で症状をチェックし、疑わしいと思ったらすぐに医療機関へ。

 

脳梗塞発症に早く対処するためのチエックポイント 「FAST

 

F(フェイス、face)= 片側の顔面の麻痺(顔面神経麻痺)を知る方法。笑ってみてください。片方の顔がゆがんでいませんか?イーとした時に片側がひきつっていませんか?


A(
アーム,arm)= 上肢の麻痺を知る方法。 両手を直すぐ前に 挙げてください。しばらくして片方の手が下がってきませんか? もし、片側の腕が重力に負けて下がってくるようなら麻痺があるかも!?
S(
スピーチ、speech)= 言語障害の有無をチエックしましょう。スムーズに話せず、いつもと同じように会話できるのか?呂律が回らないということはありませんか?
T(
タイム、time)= これらの症状がひとつでもあれば、脳梗塞かもしれません、時間との勝負なので、一刻も早く病院に行くこと。
 
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