世の中で一番多い頭痛の原因 ―緊張型頭痛

 

コンピュータを使う仕事です。このところ毎日、午後になると肩はこる、頭は重い、この頭痛はなんでしょうか?

 

緊張型頭痛です。長時間、コンピュータの画面を覗きこみながらのうつむき姿勢で作業を行なったせいで、首筋や肩が凝ってくるからです。この首や肩の筋肉のこりが頭の骨の周囲を取り巻く筋肉の収縮を引き起こして、頭を締め付けるような頭重感が起こってきます。

このタイプの頭痛の対策には、まず、うつむき姿勢を改善し、肩を凝らせないような姿勢を心がけることです。次に、首の後ろの筋肉内の血流を改善し貯まった発痛物質(乳酸など)を流し去ってしまうことが大切なので、仕事中に時々姿勢をほぐす体操をしたり、首や肩のマッサージを行なう。入浴やシャワーで頸部を暖める、ストレスを貯めないようにして、リラクゼーション(睡眠、休息や入浴)などに心がければ、首の後ろの筋肉の凝りが緩和され、次第に頭の締め付け感は改善してくるでしょう。

 

食事で認知症(アルツハイマー病)を予防できますか?

 

アルツハイマー病と食事との関連について、これまでに次の3点が明らかにされています。

第1は野菜・果物を摂取すると予防できる可能性があるという点です。これにはビタミンC、ビタミンE、βカロテンなどの抗酸化物の作用が関係しています。

第2は魚の摂取により予防できる可能性です。これには魚の油に含まれる成分が関係しています。

第3は食べ過ぎ(摂取総カロリー過剰)、脂質・糖の摂取過剰、糖尿病、肥満の問題などが関係しています。

まず、野菜・果物によるアルツハイマー病の予防についてですが、そもそも、加齢すなわち年をとることがアルツハイマー病の最大の危険因子です。そのため、老化の原因である酸化ストレスを防ぐという意味において、抗酸化物を豊富に含む野菜・果物の摂取が最も重要と考えられます。カテキンを含む緑茶やフラボノイドを含むワインが良いと言われるのも同じ理由からです。野菜・果物に含まれる抗酸化物の中でも、ビタミンEの摂取量が多い群は少ない群に比べアルツハイマー病になる危険率が70%減少、ビタミンC( 34%減)、ビタミンE(43%減)と報告されています。

次に、アルツハイマー病の予防効果がある食品として魚が挙げられます。いずれの報告でも1日1回魚を摂取する群が最もなりにくく、摂取頻度が少くなるに従って発病のリスクが高まるとされます。魚油にはドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)が多く含まれ、その作用によると考えられています。

最後に、過剰なエネルギー摂取(食べすぎ、肥満)はアルツハイマー病にかかる危険性を増やすと考えられています。すなわち、エネルギーの摂取過剰が酸化ストレスを増加させることによるからでしょう。さらに、糖尿病または高インスリン血症がアルツハイマー病の危険因子であることが分かってきました。そんなことからも、腹八分目が推奨されています。


ページトップへ

 

inserted by FC2 system