橈骨(とうこつ)神経麻痺

橈骨神経は頸椎から出て、鎖骨の下を通り、腋窩を通過して、上腕中央部で上腕骨の外側をぐるっと回って、外側から、前腕の筋肉(伸筋)、さらに手の方に行く神経です。この神経が例えば、骨と体の外の硬い物との間で圧迫長時間圧迫されたりしますと麻痺が起こります。大量の酒を飲んで、ベンチに腕を投げ出すような無理な姿勢で熟睡してしまった場合、腕をイスの背もたれにかけたまま、あるいは恋人の頭を腕枕にしたまま寝込んでしまったときなどに起こるため、週末に多いことから、「土曜の夜の麻痺」とも呼ばれます。

麻痺が起こると、症状は、手指や手首が伸ばしにくく(垂れ手)なり、指が曲がったまま手首がダラリと垂れ下がります(下垂手)。手首を反らす筋肉がうまく動かないため、指を曲げる筋肉は麻痺していないのに、ものをうまく握れない

しびれ感と感覚の鈍さが手の背部(手の甲)で、親指と人差し指の間にある水かき部三角形の小さな部分に起こります。


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