私の頭痛は、どのタイプ?

頭痛の中には、時に命にかかわるようなものもありますので、けっして油断は出来ません、しかし、慢性に経過する頭痛のほとんどは、実は心配のないもので、実際、その原因が頭の中にあるのではなくて、頭の骨より外側の部分にある血管や筋肉が痛むことによって起こることが多いのです。その代表的なものが片頭痛と緊張型頭痛と言われるもので、両者で頭痛の90%をしめます。

ところで「頭の半分が痛むので、自分の頭痛は片頭痛だ」とおっしゃっている方がよくあります。しかし、片頭痛のなかには、両側が痛む場合もありますので、必ずしも「頭の半分が痛む頭痛が片頭痛だ」と言うわけではありません。

片頭痛は頭の血管が痛む病気なので、その痛み方の特徴は、脈拍に一致してズキン、ズキンと痛む、すなわち頭痛が拍動性であること、また、頭痛が発作性に日にちをおいて起こり、何日も続けてダラダラと痛んだりすることはないこと、また、頭痛が始めて起こるのは、ほとんどの場合が30歳以下であること、などから、おっしゃっている頭痛は、実際は片頭痛ではなくて、緊張型頭痛であることも多いようです。

ところで、最近、「肩こり緊張型頭痛」と呼ばれる頭痛が植えています。   このタイプの頭痛にはうつむき姿勢などの悪い姿勢が関係していて、肩こり仕事、例えば、一日中うつむいてパソコンを打っているとか、長時間、前かがみの仕事をしているとか言った場合に、次第に肩から首の後ろの筋肉がこってきて、まず「肩こり、首こり」が起こり、それが頭の後ろの筋肉の方まで拡がってきて、ついには頭全体の頭痛になってゆくと言うものです。これは、言わば「頭こり」と言った状態です。つまり筋肉の緊張状態が長く続いたことにより、首や頭の筋肉が持続的に収縮(こった状態)するために起こるのです。そのため、頭痛の特徴は初めは重い感じ、ひどくなると頭全体がしめつけられるような痛みになることが多く、これを「孫悟空の頭痛」と呼ぶ人もあります。

このタイプの頭痛は、首が細くて長めの人に多く、女性に起こった場合、ペコちゃんの頭痛(不二家の人形)と呼ばれたりすることもあります。なぜなら人間の頭は体重の1/8位あると言われ、例えば、スイカやボーリングのボールにたとえられるぐらい結構、重いものなのに、それを支える首が細かったり、長かったりすると、首の回りの筋肉にかかる負担が常に大きくなるからなのです。このタイプの頭痛の方は、正しい姿勢、例えば、本を頭の上にのせて落ちない姿勢がいちばん良い姿勢なので、これを試してみると良いでしょう。そして、常にこのような正しい姿勢を心がけるようにします。これを「文庫本療法」と呼びます。

 以下に、多い頭痛について、それぞれの特徴をあげてみました。

片頭痛の特徴



1、       拍動性(ズキン、ズキン、ガン、ガン)の頭痛

2、         発作性に起こる。頭痛のある日とない日がある。

3、        頭の片側が痛くなることが多い

4、          しばしば吐き気、嘔吐を伴う

5、          初めて、この頭痛が起こったのは30歳までであった。

6、           我慢出来ないほどひどく痛い。仕事や学校を休まなければならな いことが多い。

7、           光、音、体を動かすことによってひどくなる。

8、           頭痛が起こる前に前ぶれがある。視野の一部が欠けて、ギラギラと光るタイプの前ぶれがあれば確実。

緊張型頭痛の特徴 


1、 ストレス、肩こり、首こりから頭の筋肉が凝って起こる頭痛(頭 こり)

2、  押されるような、締め付けられるような痛み

3、   持続性、重い軽いはあっても、毎日ダラダラと続く頭痛

4、   我慢すれば仕事は出来る

5、    うつむき姿勢(パソコン)などで起こることも多い

6、   なで肩、首の長い人に多い。

  後頭神経痛(頭の皮膚の神経痛、結構、多い)


1、神経痛では、間をおいて間欠的に、電撃的な短時間のズキッ、ズキ、ズキッという痛みを繰り返す。

2、    頭部の皮膚の神経は上位頚椎から出ている。

3、   触ったり、ブラシで髪をといたり、風にふかれても痛みが走ることもある。

4、   原因のほとんどは、後頚部の筋肉がひどく凝ったこと(肩こり)による。ヘルペス(帯状疱疹)によることがあることに注意。

群発頭痛

男性に多い片側の頭痛。

2,あまりに痛くてじっとして折れないぐらいの激烈な痛み。

3、一旦出現すると1〜2カ月、毎日、続くことが多い。

4、1回あたり頭痛は1〜2時間続き治り、1日に1〜数回出現する。

5、痛みのある側で、結膜充血がみられたり、涙や鼻水がでることが多い。

6、アルコールで誘発される。

7、普通は1〜2カ月で一旦とまる。しかし、しばらくして(半年から数年の間隔)また起こるようになる。

 低髄液圧性頭痛


1, 立ったり、座ったりしている時にひどくなる頭痛 。立位になって15分以内に頭痛が出現もしくは増悪し、横になると15分以内に軽快する。

2、頭部全体 および・または 鈍い頭痛。頭痛部位は前頭部・後頭部に多く、頭全体や眼窩後部の鈍痛、拍動痛のこともあり、同時に悪心・嘔吐を伴うこともある。

3、耳鳴 、聴力低下 、光過敏 、 悪心 などの症状を伴うこともある。

頭痛に関するお勧めサイト

頭痛大学 http://homepage2.nifty.com/uoh/

She Smile net http://www.shesmile.net/

らくらく検索〜頭痛医療機関サーチ
   http://zutsu.doctor-navi.com/index.php?s=1

頭痛ーhealthクリック
    http://www2.health.ne.jp/library/headache/



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